見られちゃった!
「や、え、えっ?」



私パニクる!だってパニクるでしょ⁈
てか!寝顔も見られてたぁーーー⁈



「あのさ。」



赤石くんの声が耳元で聞こえる…
み、みみみみみ!耳元で‼︎



はいっ!私!固まりました!
うっ、きゃーーーーーっ⁈



赤石くんが囁く。



「放課後、話ある。だから一緒に帰ろ?」



ぎ、ぎぎぎぎぎ…



首を回してる音がそんな擬音を出している。
緊張して首がうまく回らなくなったみたい。
私はロボットか!



赤石くんの方に自分の顔を向けると



「は…い…」



やっとのことで絞り出した声。



赤石くんはくすりと笑い



「じゃ、後でね。」



そう言い残して自分の席に戻っていった。



その後の授業に身が入らなかった…のは、言うまでもないよね…。


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