南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )


「い、言って!!朝からずっと変なんだもん…私までモヤモヤしちゃって。」


「いや、…今は」


「やだ!今がいい!!もう待てない!!1秒も待てない!このモヤモヤから解放してくれなきゃ私、」


瀬那のワイシャツを掴んで、激しく揺すりながら泣きマネをする私はきっとクラス中の大迷惑人物。


そんな私に、


「あー!もう、佑麻うるさい。」



……いつも通り塩対応な瀬那。


あれ、なんかさっきまでの瀬那と違う。何かが吹っ切れたような…スッキリした顔。



何?何で1人だけスッキリしちゃってるの?!


私まだモヤモヤがモヤモヤで、モヤってるんだけど!!



「……瀬那ぁ〜〜、別れ話はやめてぇ〜〜!」


「は?誰が別れるんだよ。」


「だって、瀬那何か言いたげだったし、今は1人でスッキリした顔してるし、私に別れを告げる覚悟が出来たのかと……」


「……出来てねぇよ。」


「ち、違うの?な、なんだ……そっか、また私の早とちり…か。」



あんなにも勢いよくやって来た私は、瀬那のその一言で勢いを失った。



なんだ、別れ話じゃなかったか……
よかったぁあ〜…!


違うと分かればこっちのもん。
あー、やっぱり、私は世界一 幸せな女子高生かもしれない!!(単細胞)


こんなにもカッコイイ彼氏がいて、


気の合う親友が2人……



< 121 / 324 >

この作品をシェア

pagetop