南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )



「……っ、それ、煽ってる?」


「へ……煽っ、んん?!」



優しく重なった瀬那の唇が、私の言葉を吸い込んでしまうから、もうそれ以上何も言えなくなってしまう。


ただ、優しく…何度も何度も角度を変えて


どんどん深く…深くなるキス。瀬那からのキスに溺れてしまいそうになる。



苦しくなって、どうにか酸素を取り込もうと瀬那の胸を叩けば



「…っはぁ……ん、」



一瞬、離れて……また重なる。


頭に酸素が回らない。
もう、何も考えられない。


ただ、どうしてだろう。
何も考えられないはずなのに、やっぱりすごく…言葉なんかじゃ伝えきれないくらい瀬那が好きで、


キスを通して、瀬那からの愛を感じる。

ドキドキしすぎて、どうにかなりそう。

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