南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
同じベッドに、同時に入ったのに
気付けば佑麻はスースー気持ちよさそうに寝息立てて先に寝てるし、
付き合う前からお前は…本当に俺のこと男として意識してんのか疑うレベルだよな。
……フッ。
寝てる佑麻を、自分へとギュッと抱き寄せる。
2人の距離が1mmもなくなるように…
「ん……瀬那、」
「っ、寝言かよ…バカ。」
起きたかと思ったじゃん。
……こいつ、進路とかちゃんと考えてんのかな?どうせ佑麻の事だから俺と同じ大学に行く…とか言うんだろな。
俺も…こいつの評定でも入れる学校、探すか。
キス以上のことは…進路がちゃんと決まるまで待っててやるから。
いや…もう、嫁にもらうまで我慢してやるから。
だから、
───────チュッ
「ちゃんと、俺だけ見てろよ。佑麻。」
面と向かって言えないセリフも、寝てる佑麻にはすんなり言える。
コイツとなら、バタバタ忙しい朝も、絶対作るって言うだろう弁当を楽しみにする昼も、寝顔を見ながら囁く夜も…
きっと、俺は最高に幸せだと思うんだろう。