南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
『なに?…デートしたいの?』
「そ、そりゃ…したい、です。」
だって、瀬那の1日を貰えるんだよ?貴重なお休みだよ?独り占めだよ?!
デート万歳じゃん!!!!
『ふ〜ん、考えとく。』
「っ、か…考えとくって…」
『気が向いたら、な。』
な、何それ!!!
普通 彼女がデートしたいって言ったら"どこに行きたい?"とか聞くもんじゃないの?!
"考えとく"って何?!!
……やっぱ、一方通行。
違う、瀬那も私のことを好いてくれてるのはちゃんと伝わってくるんだけど、きっとその気持ちの重さが違いすぎるんだ。
だから、たまにこんな風に独りで空回って、被害妄想に走って…自己嫌悪。
あーあ、朝起きたら瀬那も私と同じくらい私のことを好きで好きで仕方なくなっちゃえばいいのに。
なんて、
アホな私の考えそうなことだよね。
ほんとに。