南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )



でも、ここで瀬那が作ってくれた課題を投げ出せば【瀬那との甘いキャンパスライフ】が遠ざかる。


それは絶対!絶対!ぜーーったい!やだ!!



「瀬那と一緒にキャンパスライフ送りたいよ〜」



………課題が1問も解けないよ〜。



テレビだって消したし、窓も締め切って、お菓子だってクローゼットにしまって見えないようにしたし、部屋の外には【勉強中】の札をかけた!



私の集中力を欠く要素はこれでもかってくらいに無くしたのに、どうしてこんなにも集中出来ないの?



「瀬那に会いたい〜〜」



あのスパルタが恋しい〜。
いいな、甥っ子くんは今頃 瀬那とお勉強…か。


やっぱり、家庭教師 頼まれた時に背中押したりしなきゃ良かったのかな。


せーっかく瀬那は私のために断ろうとしてくれてたのに。



「いやいや!瀬那に甘えてばっかじゃダメダメ!」


少しは自分の力で頑張らなくちゃ。



……そうだ!図書館に行こう!
そしたら静かな空間で、1人で叫ぶ事も出来ないし、目の前の課題だけに集中できるかも!


我ながら、ナイスアイディーア★☆★



< 192 / 324 >

この作品をシェア

pagetop