南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「なんで、嶋中くんがここに?」
「俺は家より涼しいから、いつもここで勉強してるんだよね。そしたら、見たことある子だな〜…って、」
────ガタッ
言いながら隣に腰掛ける嶋中くんに、オドオドしてしう。
思ってたより、席が近い事件発生!!
「あ、あの…席近すぎると勉強しづらくない?私、向かい側に移ろうか!!」
「ん?俺は近い方が教えやすいけど。」
「あ…あぁ…、教えてもらうなんて悪いよ!嶋中くんも自分の勉強あるんでしょ?」
どうして私はこんなにも慌ててるんだろう。いつもの私ならきっと、こんなのどうってことない。
むしろ、全力で自ら勉強を教えてほしいと懇願することだろう。
でも、今日は…なんか…こう。胸がザワザワするって言うか…なんて言うか。
【危機感なさすぎ。】
【隙まみれだから、触られんだろ。】
───────ハッ!
そうだ、そうだそうだそうだー!
瀬那にもっと危機感を持てってキツく言われてるからだ。