南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




瀬那以外の男の人には、極力 距離を取らなきゃ。



じゃないと、また瀬那に【バーカ。】って冷たい眼差しで吐き捨てられかねない。



いや、それはそれで、もちろん…鼻血が出るくらいかっこいいんですけどね?ふふふ〜♡♡




「お〜い!森坂?大丈夫?」



「え、あ…ごごめん!ちょっと意識飛んでた。と…とりあえず、私 向かい側に座るね!!」



慌てて立ち上がって、嶋中くんの向かい側の席に腰を下ろして胸をなでおろす。


ふぅ。


これで、瀬那に怒られない!
いや…嫉妬してるから怒る=嬉しい!!って方程式も出来上がるんだけどね?




「へぇ。…確かにあぁ見えて南ってヤキモチ妬きだもんね。森坂も苦労するな。」



私の行動にクスクスと笑って、"隙まみれの方が俺は助かるのに"と続けた嶋中くんは、きっと私をからかっている。



「ちなみに、これ…瀬那が作ったの?」



"これ"と言いながら私のやっていた数学のプリントをピラピラ〜と持ち上げる嶋中くんに頷けば、"さっすが、森坂のためとあれば良くやるよ"って、少し南くんのことを見直したらしい。(?)


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