南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
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待ちに待った土曜日。
いつものように玄関で瀬那が出迎えてくれて、
「お邪魔しま〜す…!」
「……座れば。」
瀬那の部屋へとたどり着いたのはいいんだけれど、今日の瀬那はなぜかいつもよりやけにピリピリしてる。
私、知らないうちに何かしたかな?
ゆ、夢の中で瀬那にドロップキック喰らわせたとか?いや、夢の私どんだけ凶暴だよ!!
「あ、そうだ!課題ね…」
座りながらカバンからガサガサとプリントを取り出して、
「ジャジャーン!全部やったよ!」
"すごい?"と目を輝かせて瀬那を見つめるけれど、瀬那の表情は余計に険しくなって
「誰に教えて貰った?」
「へ……、」
グイッと私の手首を掴んだ瀬那に引き寄せられて、目と鼻の先にイケメンこの上ない瀬那の顔が見える。(もうピント合ってないけど。)
もちろん、1週間会ってなかった大好きな瀬那の顔がこんなにも目の前に迫ってたら、恥ずかしくてまともに目なんて合わせられないのに、
「目、そらすなよ。」
「い、いや…その/////」
何にも分かってない瀬那からの攻撃に私はただたじろぐ。