南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「森坂は?…資料取りに来たの?」
「あ、うん。…すみれが丘大学の!先生に言われてね。」
「そっか……って、すみれが丘大学…1番上じゃん。」
本棚を見上げながら、眉間にシワを寄せている嶋中くんに、完璧な苦笑いを返した私。
そうなんだよ、
よりによって、1番上。
それに、ビッチリと詰められている資料…取り出すのもきっと一苦労だよ。
「俺が取ってあげよっか。」
「え?…、あ!大丈夫だよ!私 取れるから!」
「いや、でも1番上だよ?森坂ちっちゃいから届かないんじゃ」
「ちっちゃくないです〜!!!平均より少〜しばかり小さいだけです〜!!」
「だから…それって、ちっちゃいって言うんじゃ…」
「あー!もう!…いい?見てて私だってね、これくらいちょいっと背伸びすれば届くんです!」
嶋中くんめ、バカにしやがって。
そこで見ていろ。
今、華麗に私が資料を取って見せよう!!