南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
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「……またそんなことになってるの?」
「…んー。」
「何回そんなくだらない喧嘩したら気が済むの。」
─────グサッ
くだらないって、ちょっと茉央ちゃん!
何かが、心にぶっ刺さった音がしたよ?!
「そんなの、南くんのヤキモチじゃん。ちゃんと話も聞いてくれないなんて、有り得ない。」
「そ、それは……そうなんだけど。」
朝、いつもより早く学校に着いた私は下駄箱で登校してくる瀬那を待ってた。
変に言い訳なんて考えないで、もう自分が悪かろうが悪くなかろうが
瀬那との関係が元に戻れるなら、謝ろう…って。
それからしばらくして、登校してきた瀬那に私の緊張はMAX。動悸 息切れ 目眩。
でも、勇気を振り絞って言ったんだ。
『瀬那、昨日はごめん!!』
って。
あー、よかった!言えた!
これでいつもみたいに瀬那が笑ってくれるって、そう思ってたのに
そんな私の考えは、やっぱり甘くって。