南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )


「ありがとう…茉央ちゃんの彼氏が、宮坂くんでよかった〜〜〜」



ケガさせたことに責任感じて、
瀬那には突き放されて、

もう、どうしていいか分からなかった私を、落ち着かせてくれるには宮坂くんの言葉は充分過ぎた。



「送ってくから、帰ろ。」


「そ、そんな!大丈夫!茉央ちゃんに悪いよ!」


「今の状態の佑麻ちゃんを1人で帰したら、その方が茉央に怒られるって。」



クスッと笑って歩き出す宮坂くんに、自然と笑顔が戻った。温かい。


「ありがとう、宮坂くん。」


「いーえ。……瀬那のバカも、どうしたもんかな。」


「え?」


「こっちの話。それよりさ!もうすぐ茉央誕生日じゃん?何か欲しがってるもんなかった?」




ありがとう、宮坂くん。
宮坂くんがそばにいてくれるなら、瀬那はきっと大丈夫だね。




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