南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
バカ。私のバカ。
私、本当にバカだったんだ。
絶対 自分からは手放さない!って思ってたのに。私は自ら、愛しい人の手を離してしまった。
1人じゃもう辛すぎて、無意識的にスマホを手に取り、気づけば呼び出しボタンを押していて、
────プルルル
機械音が耳を支配して、早く出て!と祈るように目をつむったとき
『もしもし?佑麻ちゃんどしたー?』
「茉央ちゃ〜〜〜ん、私…!うぅ〜…」
『え!ちょ、佑麻ちゃん??』
茉央ちゃんの優しい声が私を丸っと包み込んで、独りで闘っていた私に安心感を与えた。
もう涙は止まることを知らない。
いっぱい泣いて、いっぱい甘えて、思ってること全部茉央ちゃんに吐き出した。
茉央ちゃんは、黙って私の言葉に耳を傾けて、ところどころ相槌を打って、最後に"よく頑張ったね"って泣いてくれたんだ。
その言葉に、また泣けてきて。とにかく、これでもかってくらい泣いた。
学校、休んじゃおうかな。