南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「……つーか、さ。」
「ん?」
「一緒に帰りたいんだけど。」
「………え、」
何を急に言い出すんですか!
私はもう、その気しかありませんでしたよ!!
「どーすんの。」
「ど、どーするって…私は一緒に帰るつもりだったよ!瀬那と。」
何を今更!!だ、だって私たち付き合ってるんだし♡♡♡(←つい最近まで死んだような目をしていたヤツ)
「……じゃあ、アイツはどうすんの?」
「へ…?アイツ…って?」
言いながら瀬那が指さす方へと視線を向けた私は、瞬間 青ざめる。
「…し、嶋中くん。」
わ、わ、わ、忘れてた。
そうじゃん。今日は嶋中くんと放課後 たこ焼き食べに行くって約束してたじゃん。
瀬那との出来事にすっかり舞い上がっちゃって、嶋中くんの存在を忘れてた…なんて口が裂けても言えない。
「あれ…森坂と南が2人でいるってことはもしかして、俺にとって最悪のシナリオだったりする?」
いや…フッと自嘲気味に笑って見せる嶋中くんには…きっと…全部バレてるんだろうな。