南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「お前がいたから"嫉妬"って言葉の意味も知れたし、俺にとっての佑麻がどんだけ大事な存在なのかも分かった。…目障りだったけど、いてくれて助かった。」
素直になったかと思えば、最後の最後にまた天邪鬼を発揮してるけど。
瀬那が初めて、嶋中くんを認めた瞬間に思えて少し嬉しかったりした。
「…フッ…、良きライバルってやつ?」
「まぁ、そういう事にしてやる。」
嶋中くんも何だか満足気に笑ってるから、瀬那の少ない言葉で瀬那の気持ちを理解してくれたんだろう。
頭がいい人は違うな。
「俺もかなり本気だったよ。森坂のこと。」
「…分かってるよ。佑麻のことは、俺が絶対 幸せにしてみせるから安心して他探せ。」
「また泣かせるようなことがあったら、その時は有無を言わさず森坂を"俺の"にするから、そのつもりで。」
───────ドキッ
ニヤッと口角をあげて、余裕綽々に笑う嶋中くんに少しだけトキめいてしまったことは絶対 瀬那には言えない!!