南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )



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「奈楠さん、おめでとうございます。」


「あ!!いつぞやの瀬那くんの彼女だ!!」



瀬那のお母さんの協力もあって、南家にお泊まりする許可を貰った私は、結婚のお祝いも兼ねて呼ばれた奈楠さんと再会を果たした。



「あれ、お2人共 知り合いなんですか?!」


そんな私たちを見ていた乙葉ちゃんが、話に参加して来て、


「前に1度だけ会ったことがあってね☆」


と、笑ってくれる奈楠さんは大人の女性。やっぱりとっても綺麗な人だ。



「ほら、家族写真撮るからみんな集まって〜!!」


お母さんの声がリビングに響いて、"行こうか"と奈楠さんが私たちを促す。



真ん中に座っているお父さんの隣には、当たり前のようにお母さんが座って。


お父さんの反対隣に、迷わず座った乙葉ちゃん。



お父さんの後ろに立っているお兄さんが、奈楠さんに優しく手招きすれば、奈楠さんも笑いながらその隣へと並んだ。



わー、家族が絵になったみたい。
目の前にいるのはすごい素敵な家族で、やっぱりいつかここに私も…なんて夢見てしまう自分がいる。


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