南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
言われてみれば、
デートなんてした事ないな。
いや、付き合う前の誕生日の日をデートとカウントするなら…1回?
付き合ってからは、それだけで満足しちゃったって言うか
傍にいられるだけでありがたくて幸せだったって言うか……
色々 わがまま言って、瀬那が離れていくのが嫌だったんだよね。
瀬那と付き合ってもうすぐ5ヶ月。未だにキス以上の事なんて……プシュー
(※想像して自滅しました)
手を繋いで歩く事だってほぼ無いし、キスだって瀬那の甘々スイッチ(日常的にはオフ)が、何かの拍子でオンになった時 以外…してくれない。
そのスイッチがどこにあるのか、私には分からなくて…私がして欲しい時は、どうしたらいいのかな。
……頼む?
いや、無理!そんな女 キモい!無理!
「……はぁ。」
「溜息つくと幸せ逃げるよ。」
自分の席に着き、早々と溜息を零していたらしい私は、3年生になって初めての席替えで嶋中くんの隣になった。
「…ダメだよね〜!気を引き締めなきゃ!」
嶋中くんとは、あれからも良き友達…って感じで、何だかんだ私たちの事も温かく見守ってくれてる…かな。
あ、ちなみに工藤くんは…押されて押されて押されまくったみたいで、1個下の彼女が出来たみたい。