南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「何、ボケッとしてんだよ。」
「だっ…て、私 家族じゃないから…」
写っていいの?
これ、家族写真なんだよね?
「何言ってるの〜!どうせ、将来はうちの子になるんだから♡ね?瀬那♡」
「そうですよ〜!佑麻さんには私のお姉ちゃんになってもらわなくちゃ♡」
「家族は多い方がいいからね。」
お母さんや乙葉ちゃんに混じって、お父さんも優しく笑ってくれて、温かい…本当に温かいんだ。
「佑麻ちゃん南家のお気に入りみたいで羨ましいな〜!私も負けてられないねっ!」
奈楠さんはそう言いながら、お兄さんの腕に抱きつく。そんな2人の関係が私は羨ましいけどな。
「瀬那にお嫁に貰って貰えるように、花嫁修業頑張ります!!」
「いいよ、頑張んなくて。」
「なんでよ〜〜!!」
「空回って、色々面倒くさそう。」
「ひ、ひどくない?!」
瀬那と同じ学校に受かった。
瀬那の家族が増える瞬間に出会えた。
これからも瀬那と一緒に歩いていけるんだと思うと胸が熱くなって、幸せで胸がいっぱいになる。
恋に落ちたのが、瀬那で本当に良かった。