南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「……俺はそのつもりだったんだけど。」
「へ?…え、あの…プ、プロポ…えぇえ?!」
"俺はそのつもりだったんだけど。"
その言葉が脳内エンドレスリピート。
「言ったじゃん、もう離してやれねぇかもって。…正確には、もう離してやんねぇ…だけど。」
「〜〜〜〜〜っ/////」
どこまでも、どこまでも堕ちていく。
もう何回、こんな感覚に陥ったことだろう。
「これからもよろしく、未来のお嫁さん。」
瀬那から貰う幸せは、私の幸せタンクを満たすどころか…ジャバーっと音を立てて溢れ出す。
幸せタンク…もっと大きくしなくちゃ。
…いや、でもどうやって?
「瀬那が、あ、甘、甘すぎて……もう脳に酸素回らないよぉ〜〜!」
真っ赤に染まった顔を手で覆うように隠そうと試みた私は、瀬那によってすぐにその手を捕まえられてしまって、あえなく失敗。
「じゃあどうせだし、もっと酸欠にしてやろっか。」
『悪巧みしてます』って顔に書いてある瀬那が、艶っぽく笑うから、
「え、ちょっ…、んっ!」
見惚れてる間に深いキスが降ってきて、瀬那の狙いどおり酸欠になっていく私。