南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )



「雪ちゃんって子には、会ったことあるの?」


「いえ…。いつも淳太(しゅんた)…あ、えと好きな人の話に出て来るんです。同じ学校みたいで。…私は女子校だから…羨ましくて。」



私も普通に共学の学校に通えば良かった。
制服が可愛い…とか、変な基準で選ぶんじゃなかった。



そしたら、同じ教室で授業受けたり…体育してる淳太を眺めたり…放課後 時間があったら一緒に帰ったり…



そう言う学校生活を送れたのかもしれない。なんて思ったり。



「うーん、乙葉ちゃんとその…淳太くん?はどこで知り合ったの?学校も違うって事は…」



「あ、バイト先が同じなんです!私、家からすぐのコンビニで17時から21時まで週に2、3回バイトしてて。淳太とはそこで出会いました。」



"なるほど!"と、分かりやすく理解してくれたらしい佑麻さんが少し考え込む。



そりゃそうだよね。
こんな状況で泣きついたって、佑麻さんにはどうしょうもないのに。困らせちゃってる、私。

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