南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )


髪の毛をミニーちゃん風お団子ヘアにしている私に、


「……パンダみたい。」


って、軽く突っついて遊んだ瀬那はそのまま"行くぞ"なんて歩き出すけど。


ねぇ、待って?!!

これ!!ミニーちゃん風なんだよ?!パンダって!!しかも、せめてクマちゃんとかにしてよ、パンダって…


え?!もしかして、アイメイク濃い?!


嘘、確かにいつもよりガッツリメイクだけど、そんなに濃くしたつもりないよ?

…普段ほぼすっぴんだから…余計 濃く見えちゃったのかな。


「置いてくけどいいの?」

「わわ、待って!」


デート…なのに、甘い雰囲気は一切感じられないままスタートした私たちの日曜日。


でも、やっぱり…こうして隣を歩いてる今がサイコーに幸せだから


「へへっ」

「なに、急に。」

「瀬那の隣、嬉しいなぁ〜…って」

「ほんと、安いヤツ。」


安い幸せと言われようと、緩む頬に嘘はつけないです。
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