南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )



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「「ありがとーございましたー」」



只今の時刻、17時半。


ついに今日は淳太とシフトが同じ日。
バイト先までの道のりがいつもより長くて、だけどこのまま着くな〜〜!って思ってた。



だって、淳太と雪ちゃんが付き合って初めて、淳太と顔を合わせるから。


どんな顔して会おう、とか。


好きってバレたらどうしようって。



そんなことばっかり考えてた。



でも実際は…


「今日なんか客少なくね?」


「うん……暇だね〜。」


THE 普通。

いつも通り!!!


私が気にしてたことって、何だったんだろうって思うくらいに、淳太はいつも通りだった。


まぁ、確かに。

淳太は雪ちゃんと付き合えて幸せ真っ只中なわけで、淳太に片思いしてドキドキしてる私の事なんか知るはずもないから当たり前なんだけど…。


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