南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「ど、どこ行くの?」
「んー…着けば分かる。」
私の歩幅に合わせて歩き出した瀬那は、私に視線を向けることもなく淡々と呟いた。
なにそれ!すごい気になるんですけど!
「瀬那が楽しめる場所、なんだよね?」
って、瀬那が楽しめそうな場所をどんなに必死に考えてみても…ダメだ1つも思いつかないダメな彼女でごめんなさい!!!←全力謝罪
「あ?…んー、まぁ。結果的にそうなるんじゃない。」
「結果的に…と、言いますと?」
「…電車乗り遅れる。急ぐぞ。」
私の声…届いてますかあ?!って言いたくなるくらい華麗なスルーを決め込まれたのに、これっぽっちも悲しくないのは
すごく気になってるのも事実だけど、着いてからのお楽しみ〜!
なーんてのも、ワクワクするじゃん?
やっぱりデートでも手も繋いで貰えない私だけど、それでもこうして隣を歩けてることがそりゃもう死ぬほど幸せで、
高鳴るマイハート(殴飛)