南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
自分の事みたいに喜んだ私に
「ちょっと、複雑なんだけど」
って、工藤くんは苦笑いしてたけど…きっと、彼女のこと大事に思ってると思うんだよね。
だって、耳まで真っ赤だったもん。
工藤くんの彼女かぁ。
甘々ライフなのかなぁ?…なんて。
「あんま、無理しないでよ。」
「え…?」
「森坂がもし、泣くようなことがあれば…俺はいつでも奪いに行くから。」
真剣な声色で告げられたその言葉に、私は思わずフリーズしてしまう。
「っ、し…嶋中く「おーし、HR始めるぞー。」
私を見つめながら頬杖をついている嶋中くんに慌てて私が口を開いた時には
担任にまんまと邪魔されてしまい、結局…それが本気なのか、それとも軽い冗談なのか…聞けなかった。
…ま、まさか…嶋中くんまだ私のこと想ってくれてる?
いやいや、もう5ヶ月が経つんだよ?いくらなんでも……ないか。