南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
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結局、あれから嶋中くんには何も聞けず…。
いや「もしかして、まだ私のこと想ってくれてますか?」って
どこの図々しい女だよ!
しかも、勘違いだった場合 考えてみて?最強に恥ずかしいじゃん!!
キェェエエエ!!!
よって、瀬那にも…何も言ってない。
挙句、HR終わりに嶋中くんが近寄ってくる気配を感じてとっさに身構えちゃって…
『俺、いきなり襲ったりしないよ。』
って、笑われた挙句
『髪にゴミ、ついてる。』
って、丁寧にゴミとってくれたし。
ほんと、自意識過剰なのかもしれない私。あー、やだやだ。
「佑麻…」
「…っ、なに?!」
1人で葛藤を繰り広げていた私は、いきなり聞こえてきた愛しい人の声で我に返った。
「ジュース」
「あ、買ってくるよ!」
ジュース買ってきて欲しかったのか!お安い御用でっせ!
喜んで行くもんね〜♪♪
「バーカ、一緒に行くんだよ。」
「…へ?一緒に……?」
「何マヌケ面してんの?」
「いや、だって……」
だって、今までは…「買って来て」って事が多くて一緒に…なんて初めてなんだもん。
「いいから、行くぞ。」
「あ、…うん!」
手を引かれるがままに歩く私と、真っすぐ前だけ見据える瀬那。