南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




「……これ、」


「どう、かな?気に入った?」



包装紙を開けて出てきた箱を更に開けた瀬那は、中に入っていたイヤホンを見て目を見開いた。




「……すげぇ嬉しい。ありがとう。」


「ほ、ほんと?!よかった〜!!すごいすごい悩んで決めたから、気に入ってもらえたなら、私も嬉しい〜〜!!」



瀬那があんまりにも優しく笑うから、息することすら忘れそうになる。



好き。


大好き。


大大大好き。

どんどん溢れる感情に自分でも驚いてしまう。




「本当、よかった……、"誕生日プレゼントは私"とか言われたら警察呼ぼうと思ってた。」



ん?

プレゼントは私?




…警察?



「ちょ!瀬那!それひどくない?」



確かに、胸はないし?


クビレもないし、
幼児体型この上ないけど
…って、そういう問題じゃない!!!


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