南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )


って、冗談言ってる場合じゃないって…私。




紗菜ちゃんの小悪魔テクは、到底私には真似できないものばかりで



コケたフリして優しい瀬那に支えてもらったり?


上目遣いで、「あ、南先輩…髪にゴミついてますよ。取っていいですか?」ってさり気なく髪触ったり?


スカート短〜くして、なんならパンツ見えてない?ってくらいの丈で擦り寄ったり?


もう、私の存在なんてサッパリ忘れてるよね。彼女持ちの男にする行為じゃないよね?


てか、もしかして瀬那も私と付き合ってること忘れてる可能性……ある?




「あーー!!!!もうダメ。」




モヤモヤして吐きそう。



「とにかく!!私たちは絶対 佑麻ちゃんの味方だから、1人で泣かないで頼ってね?」


「ほんと、1人で泣かないで、いつでも電話してね…!」



私をなだめるように、優しい茉央ちゃんと、黒崎ちゃんの声が聞こえて、私は涙で2人が見えない。



「…ありがとう、2人とも〜!大好き。瀬那なんかよりずっと大好き〜〜!」




でもさ?
私は泣くこと確定なんですか?
お2人さんよ。
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