南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




私が瀬那を好きで…好きで仕方なくて


ウザがられたって、突き放されたって、ストーカーみたいにつきまとって


思わせぶりな態度に期待して、"2度と話しかけんな"なんて言われた日もあったのに…


いつの間にか、瀬那も私のことを想ってくれてて


それを聞いた日のことは、死ぬまで…ううん、死んでも忘れないと思うんだ。




…考えてみたら、瀬那ってば押しに弱いタイプじゃん。私が証明してるじゃん。



あーあ、数学の証明なんて何一つ解けないのに…こんな時に限って解いちゃうなんて。



じゃあ、瀬那は…あの時 私じゃなくて紗菜ちゃんに「好き」って、言われてたら



紗菜ちゃんを選んでたのかな。
私だから好きなんじゃなくて、たまたま…私だった、それだけなのかな?


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