君と過ごした日々
「いや、えとですね、いろんなことがありまして……長々と説明したら日が暮れちゃうな?なんちゃって!」
へへ…っと静かに笑ってしまう。
馬鹿か、私は。
頭に浮かんだ言葉を適当に言ったら変になってしまった…。
私どんな神経してるんだと頭をぐしゃぐしゃにしたくなる、うん…
必死に思いつくかぎりの言い訳を考え、どうしようかと迷う。
お父さんは驚愕したように目を見開きながらびっくりしてこっちに駆け寄ってきた。
どすどす、と古い蔵のせいか振動が体で伝わり、あちゃー、と一人思っていた。
「奈都!」
お父さんの様子が、おかしいと思った。
声が少し切羽詰まったようにしながら、いつもと、様子が違っている。
――…違和感、を感じた。