君と過ごした日々
そんなことは、気にせず。
「ごめんなさい!」
やっぱり早々のあやまるのが一番。
お説教の時間短くなりますように…
とは言っても、お父さんは優しいから、諭すように言ってくれるし説教と大事にはならない。
「今度は何したんだ?」
お父さんの視線は、あの巻物だった。
不気味にさえ感じる、どことなく魔性の雰囲気を含んだ物でその感覚をお父さんも感じているのか。
「えっと…」
やや後退気味で、視線を暗い蔵のなかに泳がせる。
「これは…!」
ひゃあー…すごく怒ってる…?
『物を大事にしなさい』小さいころから言われてきたことだった。
「何でこんなところに…??!」
まったく想像していなかった発言に、え?と目を見開いた。