君と過ごした日々
さぁ、開かれん
「ん……」
目を覚まして気づくと、そこは自分の部屋だった。
気だるさといっしょにうっすらと汗をかいていた。ぼんやりと視界がゆっくりクリアになっていく。
何で私、自分の部屋にいるんだろう…。
ずいぶん、寝ていたような気がする。まだ正常ではない頭を整理してみた。
この寺は、予言があって――…
百代目にあたるお父さんの娘の私に何か不吉な事が二日以内におこる。事故か病気かもわからない。
そんなことが……?
一体何をしたと言うんだろう。
「私、どうなっちゃうの?」
その時だった。急に部屋のドアが開く。
心臓が跳び跳ねたように、どくどくと高鳴った。
何を、怯えているんだろうと不思議に思う。