君と過ごした日々


今回のことに関係している、と強く強く思った。

確信に近かったのかもしれない。自分の中で強く根を張る考えとして、心を突き動かしていく。


怪奇現象として捉えたいのに、どうしてなのかな……

現実として、時間を進めていくんだ。



もう、逃げられないんだよって。



「お母さん、は……奈都のせいじゃないよ」

震えるようなお父さんの声に、ひどく混乱する。


「どうして?おじいちゃんも死んじゃったのに……私のせい、なんでしょう?」


馬鹿ではない。

お父さんの顔を見れば、哀しみと苦しみの色が浮き出ている。手を取るように、理解した。


「……っ、」

何も、言わない。たぶん、何も言えないのだと思う。


「お父さん。何で答えてくれないの……?」


答えて、と叫んだ。

我を失ったように途切れ途切れに嗚咽を交わせる。


不安とこれから起きる何かに恐れが交錯して怖い。


「奈都…」と咄嗟にお父さんは後ろを向いた。


泣いてるの?どうして、泣いてるの……?


「私のせいなのかな?私が生まれてきたから、ダメだったの?お母さんもおじいちゃんも……お父さんも、みんな私のせいで苦しんじゃったの?」



そう言ったら涙が浮かんできた。

このお寺は一体何なの?

私が生まれたのはいけないことだと示すように重たいものがのしかかる。

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