君と過ごした日々
なぜそう思うのかわからない。
でも本能が、脳が、そう語りかけてくる。第六感というものでも、直感というものでも違う気がした。
ただ、思うの。
不自然なほど、心は静観としていた。
そして、そわそわしながら言った。
「お父さん。あの巻き物、どうするの?」
先ほどから感じる強い威圧感。まるで何か訴えるように、何か示したいように…
“気づけ”、と己に。
――強く、鋭く、願うように。
うずまく“何か”に恐怖する。同様にお父さんも、感じているのだろうか。
――…言葉にも出来ない。
「巻物。ああ!こいつさえなければ……!」
お父さんが、気味悪そうに見つめて、口を引き結ぶ。
予言――…私を苦しめたいの?
どうして自分なのだろうかと考えることしかできない。