君と過ごした日々
タイムスリップ
「……あはッ!1945年ー?半世紀も前だよー」
やや数秒遅れて返事を返した。
冗談キツイよーと、当たり前のことを口にするため、男の子の肩をぽんぽん叩いた。しかしすぐにひょいとかわされてしまう。
そうして、真面目な顔になる。
「――…何言ってるの、今は21世紀だよ?」
「お前、何だよ?21世紀って……ふざけんなよ」
異様なものを見る目つきで、何者だ……と呟きながら、訝しげにこちらを見つめている。
「ふざけてないよ……何で?」
でも真剣に考えてみたら、おかしい。
現在に木造建ての家は少ないはずだし、服装がおかしすぎる。こんなにも、貧しそうな雰囲気ではない。
家に日の丸の旗なんか、かかげないし。
「こんなこと、あるの……」
第一、現代と風景が違いすぎる。