100万回の祈りをキミに
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ざわざわとうるさい昼休み。
私は珍しくクラスメイトの女子たちと机を囲んでいた。もともと安藤さんと約束してたけど他の女子が「交ぜて~」と声をかけてきた。
私は相変わらずクラスメイトとは付かず離れずの関係だし、安藤さん以外は挨拶を交わすだけの間柄。
女子が集まれば話す話題はひとつしかない。
「最近彼氏がさー」と、もちろん恋愛の話。
そういえばいつの間にか校内でもカップルが増えた気がする。体育祭、文化祭と大きなイベントも終わったし、寒い季節が近づくとみんな恋をしはじめる。
すると、ひとりの女子がため息をついた。
「なんかさー恋愛の境界線ってどこなのかな?ずっと仲がいい男友達がいて昨日告白されたの。好きなのは好きなんだけど恋愛の好きか友達としての好きか分からなくて」
再びはぁ……と重い息をはく。
「ドキドキしたらとかじゃないの?」と安藤さん。
私はそれをただ聞くだけで、お弁当のおかずを口に運ぶ作業だけをひたすらしていた。