100万回の祈りをキミに





「凪子来てくれてありがとうね」

「ううん。フットサルってどんな感じか興味あるし」


今日は待ちに待った地域別リーグの試合の日。天気は快晴で場所は隣町にある市民体育館の中。

試合を室内でやるってことに違和感があるけど、フットサルではそれが基本らしい。

会場に着くとすでに人が沢山いて、私たちは見えやすいスタンド席に座った。

室内の試合って全然想像できなかったけど、本当に床には工芝は敷いてあって、ボールが飛んでこないようにちゃんと周りにネットも備え付けられていた。


「なんかコートにいる選手の人少ないね」

「フットサルはゴールキーパーも入れて5人チームでやるからね」

「え?そんなに少ないの?」

「でも交代は自由なんだって。審判の許可も入らないし、試合中ころころと選手が入れ替わることを少なくないって」

「そうなんだ!波瑠詳しいね」

「へへ。亜紀から全部聞いただけだけどね」


亜紀がいつも楽しそうにフットサルのことを話すから私も興味が湧いてきて。やっぱり好きな人がやってるスポーツぐらい理解しておきたいし。

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