100万回の祈りをキミに




そして、約束の日曜日になった。

洋服は凪子と一緒に試行錯誤して決めて、いつもは着ない白のワンピース。


待ち合わせ場所は駅前にある噴水の前。

なんだか朝からソワソワして落ち着かなくて、12時に待ち合わせだったのに15分も前に着いてしまった。


私の格好ヘンじゃないかな……?

無駄に前髪を触ってみたりして、ドキドキしながら立っていると暫くして先輩が走ってくるのが見えた。


「ハァ……波瑠。ごめん。遅かった?」

きっと私の姿が見えて慌てて走ってきてくれたんだろうけど、まだ待ち合わせの5分前。


「いえ、私が早く着いちゃっただけで……すいません」


あんまり気にしてなかったけど、早く着いたら着いたで相手に気を遣わせちゃうこともあるよね。気をつけよう……。


「ううん。謝る必要はないけど、待たせたくないから次はもっとゆっくりでいいからね」

そう言って先輩は私の頭を撫でた。


……ドキドキ。

ただでさえ緊張がピークなのに、私服姿の先輩はいつもの倍カッコよく見えるし、こんな感じで私の心臓は1日耐えられるのだろうか。


「プラネタリウム1時30分からだよね?その前に軽くなにか食べようか」

緊張で食欲はあまりないけど、上映中にお腹が鳴っちゃったらそれこそ恥ずかしい。

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