食わずぎらいがなおったら。
せっかくだからお参りしようよ、と列に並んだ。
5列ぐらいに広がっている行列は、それでもなかなか進まず、健太がじれてきた。
フラフラして隣の男性にぶつかったので、平謝りして、健太を列の外側に入れ替える。
そのシャツカッコいいな、なんて健太に話しかけてくれたその人とちょっと話しつつ、お参りはもう諦めようかと辺りを見回すと、少し離れたところにいる人がこっちを見ていた。
平内だ。
一人で立って、まっすぐこっちを見ている。
突然のことでぽかんと見返したら、不機嫌そうな顔で睨まれたあと、目をそらされた。
そこに20歳ぐらいの女の子が走り寄り、平内を見上げて声をかけている。
平内は何か答えると、もう振り向きもせず、その子の手をつないで歩き去って行った。
彼女?
睨まれたよね、今。
にらむことないんじゃないの…
あ、女の子が一緒だから見られたくなかったとか?
子連れのおばちゃんは声かけてくるなとか?
でもあんな嫌そうな顔しなくてもよくない?
意味がわからない。
来なきゃよかった、と思いそうになる。
5列ぐらいに広がっている行列は、それでもなかなか進まず、健太がじれてきた。
フラフラして隣の男性にぶつかったので、平謝りして、健太を列の外側に入れ替える。
そのシャツカッコいいな、なんて健太に話しかけてくれたその人とちょっと話しつつ、お参りはもう諦めようかと辺りを見回すと、少し離れたところにいる人がこっちを見ていた。
平内だ。
一人で立って、まっすぐこっちを見ている。
突然のことでぽかんと見返したら、不機嫌そうな顔で睨まれたあと、目をそらされた。
そこに20歳ぐらいの女の子が走り寄り、平内を見上げて声をかけている。
平内は何か答えると、もう振り向きもせず、その子の手をつないで歩き去って行った。
彼女?
睨まれたよね、今。
にらむことないんじゃないの…
あ、女の子が一緒だから見られたくなかったとか?
子連れのおばちゃんは声かけてくるなとか?
でもあんな嫌そうな顔しなくてもよくない?
意味がわからない。
来なきゃよかった、と思いそうになる。