食わずぎらいがなおったら。
翌朝、半田さんから電話があった。
「田代部長から聞いてるから、本当に休んでね」
といつもののんびりした声が言う。
「大丈夫、段取りつけたから、今日なんとかしとくから。たまには米沢さんにいいとこ見せたいって、昨日からみんな頑張ってるよー、明日褒めてやってね」
私が負担に思わないようにと、そんなのんきなことを言ってくれる。
でも本当にそうなのかも。みんな、見ててくれてたのかも。
コーヒーを入れて、リビングでのんびりする。
1人には広すぎる部屋。
ずっと持て余してた。
内緒じゃないって言ったけど、付き合ってた彼にも言わなかったのにね、結局。嫌がられそうな気がしてた、男の人に言ったら。
面白いって言ってたね、笑ってた。
なんであの日、話したんだろう。聞いてくれると思った?…来て欲しいと思ってた?
好きなんだよね、私。
たぶん、結構前から。
年下だし、向こうはからかってるんだろうし、って見ないようにしてたけど。
好き。
今更なぁ。
どうしたらいいのかな、わからない。
まぁいいか。
できないことはできなくていいって言われたんだから。
なるようになれ。
あーあ。仕事のことを言われたのに。結局考えてるのは恋愛か。ダメな奴だ。
でも、それでもいいんだって。みんなで仕事やっといてくれるんだって。
童話に出てくる靴屋の小人さんみたいだ。
開発のみんなが小人になってテーブルの上で働いてる姿を想像して、1人で吹き出しそうになり、慌ててマグカップを支え直した。
真奈は今日大丈夫かな、とふと心配になり。
きっと平内とか誰かがフォローしてくれてるな、と思い直す。
食うとか食わないとか、そんなんじゃなくて。
周りに愛されてるのは、私だけじゃない。
「田代部長から聞いてるから、本当に休んでね」
といつもののんびりした声が言う。
「大丈夫、段取りつけたから、今日なんとかしとくから。たまには米沢さんにいいとこ見せたいって、昨日からみんな頑張ってるよー、明日褒めてやってね」
私が負担に思わないようにと、そんなのんきなことを言ってくれる。
でも本当にそうなのかも。みんな、見ててくれてたのかも。
コーヒーを入れて、リビングでのんびりする。
1人には広すぎる部屋。
ずっと持て余してた。
内緒じゃないって言ったけど、付き合ってた彼にも言わなかったのにね、結局。嫌がられそうな気がしてた、男の人に言ったら。
面白いって言ってたね、笑ってた。
なんであの日、話したんだろう。聞いてくれると思った?…来て欲しいと思ってた?
好きなんだよね、私。
たぶん、結構前から。
年下だし、向こうはからかってるんだろうし、って見ないようにしてたけど。
好き。
今更なぁ。
どうしたらいいのかな、わからない。
まぁいいか。
できないことはできなくていいって言われたんだから。
なるようになれ。
あーあ。仕事のことを言われたのに。結局考えてるのは恋愛か。ダメな奴だ。
でも、それでもいいんだって。みんなで仕事やっといてくれるんだって。
童話に出てくる靴屋の小人さんみたいだ。
開発のみんなが小人になってテーブルの上で働いてる姿を想像して、1人で吹き出しそうになり、慌ててマグカップを支え直した。
真奈は今日大丈夫かな、とふと心配になり。
きっと平内とか誰かがフォローしてくれてるな、と思い直す。
食うとか食わないとか、そんなんじゃなくて。
周りに愛されてるのは、私だけじゃない。