せめて、もう一度だけ
場所を考えずに、口論になっていることに気づいた。
「遼くん、ここじゃ誰かに聞かれるかもしれないから、場所変えない?」
「もういいよ、言いたいことは言ったから」
「そんな・・・これで終わりなの?」
「俺いまイライラしてるし、少し距離をおこう」
「いや、離れたくない」
「ミキも、覚悟決められるか考えて」
バタン、とドアが閉まった。
残された私は、遼くんが食べなかったお弁当を持って帰った。
家に着いて、ゴミ箱にお弁当の中身を捨てた。
涙があふれて、どんどんあふれて、止まらなかった。
こんなに好きなのに。
離れなきゃいけないなんて。
諒に、本当のことを話そうか。
話せば確実に、何かが変わる。
「遼くん、ここじゃ誰かに聞かれるかもしれないから、場所変えない?」
「もういいよ、言いたいことは言ったから」
「そんな・・・これで終わりなの?」
「俺いまイライラしてるし、少し距離をおこう」
「いや、離れたくない」
「ミキも、覚悟決められるか考えて」
バタン、とドアが閉まった。
残された私は、遼くんが食べなかったお弁当を持って帰った。
家に着いて、ゴミ箱にお弁当の中身を捨てた。
涙があふれて、どんどんあふれて、止まらなかった。
こんなに好きなのに。
離れなきゃいけないなんて。
諒に、本当のことを話そうか。
話せば確実に、何かが変わる。