せめて、もう一度だけ
「えっ、どういう意味?」
「俺に会いに来てくれたんだろ。
また来れば、っていう意味だけど」
「えっ、でも、彼女できたんじゃ・・・」
「あれは姉ちゃんだよ。
甥っ子の誕生日祝で、うちに来たんだ。
後部座席に子ども乗ってたし」
子どもが乗ってたなんて、ぜんぜん気づかなかった。
遼くんの誤解はとけたけど、それだけじゃダメだ。
妊娠のことを、私の口から伝えなきゃ。
「遼くんに、謝らないといけないことがあって。
知ってるかもしれないけど、私のおなかには赤ちゃんが・・・」
言いかけた私の唇を、遼くんの唇がふさいだ。
「俺に会いに来てくれたんだろ。
また来れば、っていう意味だけど」
「えっ、でも、彼女できたんじゃ・・・」
「あれは姉ちゃんだよ。
甥っ子の誕生日祝で、うちに来たんだ。
後部座席に子ども乗ってたし」
子どもが乗ってたなんて、ぜんぜん気づかなかった。
遼くんの誤解はとけたけど、それだけじゃダメだ。
妊娠のことを、私の口から伝えなきゃ。
「遼くんに、謝らないといけないことがあって。
知ってるかもしれないけど、私のおなかには赤ちゃんが・・・」
言いかけた私の唇を、遼くんの唇がふさいだ。