せめて、もう一度だけ
つかんでゆく
先に話し始めたのは、遼くんだった。
「今日は、帰らないとマズイんだろ」
どうしよう。
帰りたくないけど、遼くんの気持ちがわからない。
でも、もうこれ以上、嘘を重ねたくない。
一生分のワガママを使い果たすつもりで、正直な気持ちを伝えることにした。
「あの・・・帰りたくない。
離婚届置いて、出てきたから」
「えっ?」
遼くんは、すごく驚いた顔をした。
「ミキは本当に、勝手だよな。
俺の想いを踏みにじって黙っていなくなるし、俺が全部受けとめるって言ったのに信じてくれないし。
俺がどれだけ傷ついたか、わかってねーだろ」
「・・・ごめんなさい」
「責任とれよな。
俺の気持ちを無視した責任。」
「それって、どういう意味?」
遼くんは、おなかを圧迫しないように、優しく私を抱きしめた。
「責任とって、俺から二度と離れないっていう意味」
「今日は、帰らないとマズイんだろ」
どうしよう。
帰りたくないけど、遼くんの気持ちがわからない。
でも、もうこれ以上、嘘を重ねたくない。
一生分のワガママを使い果たすつもりで、正直な気持ちを伝えることにした。
「あの・・・帰りたくない。
離婚届置いて、出てきたから」
「えっ?」
遼くんは、すごく驚いた顔をした。
「ミキは本当に、勝手だよな。
俺の想いを踏みにじって黙っていなくなるし、俺が全部受けとめるって言ったのに信じてくれないし。
俺がどれだけ傷ついたか、わかってねーだろ」
「・・・ごめんなさい」
「責任とれよな。
俺の気持ちを無視した責任。」
「それって、どういう意味?」
遼くんは、おなかを圧迫しないように、優しく私を抱きしめた。
「責任とって、俺から二度と離れないっていう意味」