ビター・アンド・スイート

甘い生活。

リョウの生活は仕事漬けだ。
朝、目が覚めるとベットの中でタブレットで朝の本店からの連絡に目を通し、
各店舗に運ぶケーキの確認を行う。
天気や、気温の変化で微調節をして、颯太さんにメールを送る。
今までは朝食なんて頭になかったみたいだけど、
私が早起きして、洗濯したり、朝食をとるので、
一緒に早く起きて、食事を摂る習慣ができたみたいだ。
野菜と果物のスムージーに御飯に卵料理か、納豆。
味噌汁にヨーグルト。後はコーヒー。
簡単なものだけど、リョウは嬉しそうに食べてくれる。
私はその後、床にモップをかけ、棚や、テレビなんかの上を拭き掃除をし、
仕事に行く用意をしたり、仕事がない時は窓をふいたり、買い物に行ったり、する。
(私が仕事に行くときはリョウは食器を洗って、車で鎌倉駅まで送ってくれる。)

帰りはいつになるかわからないけど、
夕飯を一緒に食べるため、1度戻って来て、
一緒に食事をし、また出かけて行く。
無理に戻らなくていいと言っているのに、
どうしても、1度顔を見ないと安心できない。と言って、
食事取れない時も、玄関先で長いくちづけをして、出て行ったりする。

ほとんど日、帰宅はは0時を過ぎてからって感じかな。
夜のお付き合いはリョウの仕事には欠かせないので、
先に休んでて。と言われるのでベットに入って、本を読んだりしていると、
少し酔って帰ってきて、シャワーをしてから、ベットに入って
私を抱きしめて眠る。(時折、SEXもするけど。)
週には1日は休みを取って、朝寝坊して私とゆっくり過ごし、
一緒に食事を作ったり、散歩や、ドライブにいったり、
ソファーに並んで座ってテレビで映画を見たり、
(リョウの好みはハリウッド映画の派手な解りやすいヤツ。
恋愛モノや、静かな映画はリョウがいない時の私の楽しみだ。)
ベットの中で何度も抱き合ったりする。

リョウは
「ハヅキのいなかった生活って、もう、忘れちゃったな。」
と言いながら、深く唇を重ねてくる。
私は幸福な気持ちでくちづけに応え、
リョウの腕の中で眠りにつく。
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