ビター・アンド・スイート
きっと、ヤヨイのメールを見たんだろう。
リョウから、直ぐに電話がある。
「ハヅキ、いいか。家から絶対出るな。電話にも出るなよ。
これから迎えに行くから待ってろ。」とキツく言われる。
「ヤヨイちゃんに代わって。」とリョウが言うので、ヤヨイにスマホを渡すと、ちょっと話して、
「わかってるから、大丈夫。」とヤヨイが言っているのをボンヤリ眺める。
…なんかオオゴトになちゃってる。電話があっただけなのに。とヤヨイをみると、
「ハヅキちゃん、押しに弱いから、そいつが三吉屋に来ても、
ひとりで会わせないで。ってリョウ君が言ってた。」とヤヨイが笑う。
…なんだ?押しに弱いって。
リョウったら、そう思ってたんだ。とちょっと笑える。
まあ、強引に親に挨拶しに来たり、家族と仲良くなってしまうオトコじゃなければ、
まだまだこんな風に婚約者って感じじゃなかったかもね。
とちょっと考えた。
好きになっても、片思いで満足。って状態が長いのが私の恋愛の特徴かもしれない。
前の夫も、結構、グイグイくる男だったな。
初めて会った頃、
何度断っても、気にせず、明るく口説いて来てたっけ。
「営業はあきらめないのが大切。」
と綺麗な歯並びを見せて笑った人懐っこい笑顔を
懐かしくちょっと苦く、思い出していた。
リョウから、直ぐに電話がある。
「ハヅキ、いいか。家から絶対出るな。電話にも出るなよ。
これから迎えに行くから待ってろ。」とキツく言われる。
「ヤヨイちゃんに代わって。」とリョウが言うので、ヤヨイにスマホを渡すと、ちょっと話して、
「わかってるから、大丈夫。」とヤヨイが言っているのをボンヤリ眺める。
…なんかオオゴトになちゃってる。電話があっただけなのに。とヤヨイをみると、
「ハヅキちゃん、押しに弱いから、そいつが三吉屋に来ても、
ひとりで会わせないで。ってリョウ君が言ってた。」とヤヨイが笑う。
…なんだ?押しに弱いって。
リョウったら、そう思ってたんだ。とちょっと笑える。
まあ、強引に親に挨拶しに来たり、家族と仲良くなってしまうオトコじゃなければ、
まだまだこんな風に婚約者って感じじゃなかったかもね。
とちょっと考えた。
好きになっても、片思いで満足。って状態が長いのが私の恋愛の特徴かもしれない。
前の夫も、結構、グイグイくる男だったな。
初めて会った頃、
何度断っても、気にせず、明るく口説いて来てたっけ。
「営業はあきらめないのが大切。」
と綺麗な歯並びを見せて笑った人懐っこい笑顔を
懐かしくちょっと苦く、思い出していた。