キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉



なのに、次の日。


「7組の小林ってどの子~?」

「………ッ」


朝から引っ切り無しに、たくさんの女子があたしを探してやってきた。


「……ちょっと、知枝里、何があったの!?」


ナッチがあたしの耳元で囁く。

それはあたしが知りたい。

どうして、どうして…。


「安堂くんの“カノジョ”の小林さんって、どの子~?」

「……………!!!」


学年中のみんなにバレてるのか、

あたしが、知りたいっ!!


「いったい誰が…」


ナッチは顎先を触って、怪訝そうに眉根を寄せた。

あたしは知っている。

その犯人を知っている。


「…おー。なんかチェリーちゃん、人気者、だねー?」

「桜田くんっ!! ちょっと来て!!!」


ヘラヘラと笑いながら教室に入ってきた桜田くんに真正面から飛び付いた。



< 184 / 352 >

この作品をシェア

pagetop