キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉

「サイッテー!!!!」


本屋を出ての第一声はこれだった。

もう、気兼ねなく大声を出せる。

それでもヘラヘラとあたしの後をついてくる桜田嵐。


「かわいーいー。マジでちょっとゾクッてしちゃった」

「こっちは、ゾッてしたわよ!! いったい何考えてるの!? 今まで一度だってあんなことしたことなかったのに!!」

「俺、いい子にしてたけどー。さすがにねー。そろそろシたいかも」

「なにをよっ!!!」


体の横、震える拳を握って、桜田嵐に訴えた。


「なにって、エ……」


言い終わる前に、買った参考書を投げつけた。

それが、桜田嵐の顎にミラクルヒット。

桜田嵐は空を仰いだ。


「サイッテー!!!!!」


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