キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉
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チェリーちゃんが全身で怒りながら、道を歩いていく。
後ろ姿だけでも、怒ってるって丸わかり。
そんな後ろ姿を見つめて、俺はクスッと笑った。
それを確認して、俺は本屋へと振り返る。
チェリーちゃんは見間違いだって思ったみたいだけど、その姿は確かにあった。
チェリーちゃんが参考書を開きながら、あーだこーだと説明している時に、ふいに視線もかち合った。
フッ、と鼻で笑ってやった。
あとは見せつけるようにチェリーちゃんの肩を抱いた。
最初はアンドーに見せつけるためだったけど、途中からチェリーちゃんの反応が可愛くて意地悪したくなった。
全身で感情を表現する。
怒ったり泣いたり、忙しい女の子だ。
結局のところ、アンドーの今は知らない。
センセーと付き合ってるのか、今もまだチェリーちゃんのことが好きなのか。
でも、そんなこと、関係ない。
中途半端な気持ちなら、このままフェードアウトしてほしい。
傷つけないでほしいって思うんだ。
なんでこんなこと思うのか、自分でも分からない、けど。
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