キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉
「人を好きになったこともない、俗説に躍らされてる女よりは絶対マシだ」
「な、なんですってぇぇぇ…!!!!!!」
あたしの叫びが、冬空に響く。
「そんなんだからいつまで経っても恋愛なんて出来ないんじゃない?いい加減、彼氏だのクリスマスだの言ってないで本気で好きになれる人見つけたら?」
「~~~~~~っ」
その言葉に怒りが吹き荒れる。
プチンときた。
気付いた時には口から出ていた。
あたしの言葉で、少しでも笑顔になって欲しいって思っていた。
――でも。
あの時、1番傷付けた。
他の何よりも、安堂くんを傷付ける、あの言葉。
『そんなことばっか言ってるから、先生にフラれちゃうんだよっ!!!』
言い放った時の、安堂くんの顔は今も忘れない。