キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉
危機感ってものがないんだ。
しんじらんねー。
「信じらんないぃぃ………!!!!」
…それと、もう一つ。
この女の特徴は、何でもかんでも叫ぶこと。
「………何が」
「なにが…って…!! 何で熱があるのにお風呂入ろうとしてるのよ…っ!!!!」
……ほんと、これだから…。
いつの間にか母親面して、こんなところまで入ってきている。
「熱があってもすぐ髪を乾かせば、風呂入ってもいーんだよ。…てか、覗かないでくれる?もう、脱ぐんだけど」
「―――ハッ!!!」
いやぁぁあぁああぁぁぁぁ……!!
勢いよく閉まったドアの向こうで、再び小林の悲鳴が響いた。