キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉
07.冬休みと願い事。
(安堂くんのエロ!安堂くんのエロ!安堂くんのエロッ!!)
昨日、いつの間にか寝落ちしていたあたしは、何故か起きたら安堂くんのベッドで一緒に眠っていた。
しかも、なんだか固い抱きまくらだなぁ…って思ったら、それは、なんと!
……安堂くんだった…!!!
『………ッ、きゃぁぁぁぁぁぁ………!!!!』
そうして今朝の悲鳴に至る。
朝、目が覚めたら、安堂くんはいつものひょうひょうとした安堂くんに戻っていて、熱も下がったらしく、涼しい顔をしていた。
(昨日は手を繋いで、って、あんなに可愛く言ったくせに…)
※ 安堂くんは言っていない
(…ちぇっ)
あたしは小さく唇を突き出した。
「……朝ご飯、まだ?」
洗面所で顔を洗い、鏡と向き合っていると、背後から安堂くんが言った。
「あ、ちょっと待って…」
普段の安堂くんには戻ったけど、こういうところはちょっと可愛い。
見た目、完璧なのに料理は全然ダメみたい。
なーんか、こう。
子犬っぽい一面にキュンと来ちゃうっていうか。
タオルで顔を拭いて、急いでリビングを目指した。
「そういや小林って。昨日から思ってたけど、すっぴんだよね」
――――………………、
「あーーーーーーーーーー!!!!」
再び、あたしの叫び声が響いた。